混合ワクチンについて

ワクチンで予防する病気の多くは

ウイルスによって引き起こされる病気であり、特効薬がありません。

点滴や、二次感染予防の抗生剤投与などの対処療法でしのぐほかなく、

死亡率の高い病気が多いです。

本人のためにも、周りの人や犬のためにも、

混合ワクチンの接種をおすすめいたします。

 

  • 初めてワクチンを受ける場合なるべく月~土の午前中に来院してください。
  • ワクチン接種日当日は安静にし、しっかり様子を観察してください。
  • ワクチン接種後数日は激しい運動やシャンプーは控えて下さい。

 

 

 


犬用混合ワクチンについて

犬用ワクチンは5種、6種、9種をご用意しております。

当院では初年度2ヵ月齢に1回目を接種し、3~4週間毎計3回の接種で、

最終接種が16週齢以降になるように接種し、

それ以降1年ごとの追加接種をおすすめしております。

ペットショップなどで1ヶ月齢でワクチン接種している場合は、

接種プログラムが異なりますので、直接獣医師にご相談ください。

ワクチンで予防できる病気

犬パルボウイルス

8週齢位までの子犬に心筋炎を起こし、突然死を引き起こす。

8週齢以降では下痢を主症状とし、元気食欲消失、嘔吐などを起こす。

子犬では死亡率が高い。

犬ジステンパーウイルス

下痢、発熱などの風邪様症状になる。

痙攣や旋回運動といった神経症状を示し、死亡することがある。

犬パラインフルエンザウイルス

咳、発熱など風邪様症状(ケンネルコフ)を示す。

時に肺炎などの二次感染を起こし、重篤化する。

アデノウイルス

咳、発熱などの風邪様症状(ケンネルコフ)を示す型と、

黄疸や神経症状、突然死を引き起こす型がある。

犬コロナウイルス

単独では軽度の下痢を起こす程度だが、

パルボウイルスと同時感染することで重篤化させる。

犬レプトスピラ症

(カニコーラ型、

イクテロヘモラジー型)

風邪様症状で終わる場合も多いが、

腎炎から尿毒症になり死に至る場合や、黄疸が現れ死に至る場合がある。

犬から人に感染し、人でも同様の症状を示すことがある。


猫用混合ワクチンについて

当院では3種または5種ワクチンを接種できます。

当院では初年度2ヵ月齢に1回目を接種し、3~4週間毎計3回の接種で、

最終接種が16週齢以降になるように接種し、

それ以降1年ごとの追加接種をおすすめしております。

初年度の最初2回と、2年目の1回は5種、それ以外は3種をおすすめしています。

ワクチンで予防できる病気

猫ウイルス性鼻気管炎

(ヘルペスウイルス)

 いわゆる「猫風邪」の原因となる。

くしゃみ、鼻水、結膜炎、目やになどの症状が出る。

カリシウイルス

いわゆる「猫風邪」の原因となる。

くしゃみ、鼻水などの風邪症状を示す。

口の中に潰瘍を形成することがあり、食欲低下を引き起こす。

多くの型が存在し、感染防御はできないが症状を軽減することができる。

猫汎白血球減少症

(パルボウイルス)

激しい嘔吐下痢、白血球減少を認め、脱水症状を起こし死亡率も高い。

乾燥状態で1年以上生存し、

人の衣服などについて室内に持ち込んでしまうこともある。

猫白血病ウイルス感染症

(FeLV)

持続感染した猫の多くが、免疫抑制、リンパ腫、白血病などを発症し、4年以内に死亡する。子猫でリスクが高い。

猫クラミジア感染症

おもに子猫が発症し、結膜炎と呼吸器症状を示す。

猫エイズ(FIV)ワクチンを希望される方は直接獣医師にご相談ください。