避妊手術・去勢手術

当院では犬猫の赴任手術を推奨しております。

メリット・デメリットを下記にまとめましたのでご参照ください。

 


避妊手術

子宮卵巣摘出術を行います。

女の子の手術は1泊入院となります。

手術は予約制です。

6ヶ月齢頃の手術をおすすめします。

 

*メリット

 

・乳腺腫瘍の予防

早期に避妊手術をした雌犬は乳腺腫瘍を発症するリスクが減少します。

 

犬 未避妊犬の約50%に乳腺腫瘍の発生がみられ、

  そのうち約50%が悪性と言われています。

  初回発情前に手術を行うと発生率が0.5%

  1回発情後の手術では8%

     2回発情後の手術では26%に減少すると言われています。

 

猫 未避妊猫の乳腺腫瘍発生率は約20%と未避妊犬にくらべ低いものの、

  発生するとほとんど悪性(80%~90%)です。

  6ヶ月齢以内に手術を行うと発生率が、手術をしない場合の9%に、

  7~12ヶ月齢の手術であは14%に、

  13~24ヶ月齢の手術では89%に減少すると言われています

 

乳腺腫瘍を予防するという観点から言えば、

犬も猫も半年齢前後あるいは初回発情前の実施が最も効果的といえます。

 

・子宮卵巣疾患の予防

子宮卵巣を摘出するので、それらの病気を予防できます。

特に子宮に膿がたまってしまい死亡にいたってしまう子宮蓄膿症は、

未経産や最後の出産からの経年数が多い犬に発生率が高い病気です。

 

・生理・発情がなくなる

生理や発情がなくなります。

生理や発情はそれによってホルモンバランスの変化により生じる体調不良や、

交配したくてもさせてもらえないストレスなどが解消されます。

 

*デメリット

 

・麻酔および手術そのものの危険性

全身麻酔下の手術になりますので全身麻酔の危険性が伴います。

若くて健康な犬や猫でも2000頭に1頭ぐらいの割合で、

麻酔によって亡くなるという海外のデータもあります。

麻酔薬や全身麻酔器も進歩してきており安全性は高まってきていますが、

危険性は完全に0にはなりません。

 

・手術後のホルモンバランスの変化による肥満傾向

 ただしこれはフードの与え方や工夫によって解消できるものです。


去勢手術

精巣摘出術を行います。

男の子の手術は当日退院になります。

手術は予約制になります。

6ヶ月齢頃の手術をおすすめします。

 

*メリット

 

・病気の予防(犬)

オス犬では精巣から出る雄性ホルモンに大きく関わる疾患の予防に効果的です。

  • 精巣の疾患
  • 会陰ヘルニア
  • 肛門周囲腺腫
  • 前立腺疾患

これらの病気は手術時期による予防効果の変化の報告はありませんが、

高齢になり体が弱る前に、なるべく若齢のうちに手術を行うことが望まれます。

 

・問題行動やストレスの予防・解消(犬・猫)

オスとしての行動はしばしば人間と共生する上で様々な問題に発展します。

  • 支配性(マーキング、おもちゃを返さない。)
  • 攻撃性(かみつき)
  • 交尾への欲求

個体差にもよりますが、これらは少なからず人間にとって望ましいものではなく、

人間と一緒にいる動物にとっても好ましいものではなくなります。

それらを解消してあげることは人間にとってだけではなく、

人間と一緒に暮らさなければならない動物に対しての優しさにもなるでしょう。

雄性ホルモンの影響によって起こる問題行動ですが、

習慣化してしまうと去勢手術による矯正の効果が減少する場合があります。

早めの手術をおすすめいたします。

 

*デメリット

 

・麻酔および手術そのものの危険性

全身麻酔下の手術になりますので全身麻酔の危険性が伴います。

若くて健康な犬や猫でも2000頭に1頭ぐらいの割合で、

麻酔によって亡くなるという海外のデータもあります。

麻酔薬や全身麻酔器も進歩してきており安全性は高まってきていますが、

危険性は完全に0にはなりません。

 

・手術後のホルモンバランスの変化による肥満傾向

ただしそれらはフードの与え方や工夫によって解消できるものです。

 

 


手術の流れ

緊急性の高い手術以外は不妊手術を含むすべての手術は予約制になっています。

 

・手術の時期

当院での不妊手術は生後6ヶ月後から行っています。

身体検査、また追加の術前検査の相談を行いますので、

時期がきましたらご来院ください。

 

・前日の準備

手術当日に胃内に物が残っていますと、

麻酔時の誤嚥事故のリスクが上がります。

前日はいつも通りの食事をし、

量を増やしたり、消化の悪い物を与えたりしないでください。

夜9時以降はおやつも含めて固形物の摂取・節食は控えてください。

飲水の制限はありません。

 

・当日来院するまで

当日は絶食になります。

朝食を抜いて連れてきてください。

午前9時以降は水も含めて何も与えないでください。

 

・手術

メス犬・メス猫は子宮卵巣摘出術

オス犬・オス猫は精巣摘出術

を実施します。

 

・退院

メス犬・メス猫は原則一泊入院

オス犬・オス猫は原則当日退院としております。

 

・抜糸

体内で吸収される糸を使用しますので、

オスメスとも抜糸は必要ありません。

激しい運動、シャンプーは術後2週間は控えてください。

 

さらに詳しい内容については

 

来院時あるいはお電話で直接獣医師にお訊き下さい。