狂犬病は犬あるいは動物だけの病気ではなく、

人を含めた全ての哺乳類が感染し、

発病すると治療法がなく、悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する

極めて危険なウイルス性の人獣共通感染症です。

日本では1920年代に年間約3500件の発生がありましたが、

1922年に犬にワクチン接種が義務づけられてから

約10年で年間数件の発生まで激減させることができました。

現在日本での発生は認められませんが、

ロシアや東南アジアなど日本を取り巻く国々では多数の発生が報告されており、

いつ侵入されてもおかしくない状況です。

生後3ヶ月以上の犬を飼う場合は

一生に一度の登録と、年に一度の狂犬病予防注射の接種が、

狂犬病予防法によって義務づけられています。

狂犬病予防接種は毎年４月に行われる集合注射、

あるいは当院での個別注射によって行うことができます。